元優等生のRe:スタートものがたり

元優等生の30代後半までの葛藤と、人生のRe:スタートを決意したその後の日々や想いを綴っています。

春の楽しみ

先週、雪が積もったのに、

 

今週はぽかぽか、小春日和。

 

わたしのだいすきな季節がやってきた!(花粉症が苦しくても!)

 

* * *

 

ある日の休日。

 

夫が朝から、少し遠くの公園に行こうと算段していました。

 

3歳次女は水遊びがしたい・・・

とその数日ずっと言っていました。

 

よし水遊びに行こう!

夫を無視して決めるわたし笑(ごめんね!)

 

小4長女に水遊びポイントを聞いてみる。

近くなら、味噌屋さんの裏の河原は?

そこにしよー!

 

行ってみると、水着になるも、水に入らない次女。

案外怖がりで、そういうところあります。

結局、水に入らずに、1歳長男とすっぽんぽんになって、

河原の草むらで遊んでました笑

 

近所のおばちゃんが

「あったかいから、いいねぇー」

って声をかけてくれて、ほのぼのしました。

 

わたしは河原で、カラスノエンドウとヨモギ摘み。

帰ってご飯に混ぜて、ごはんバーガーを作りました。

 

* * *

 

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さて、我が家の近くには、

つくしんぼの群生ポイントがある!!!

 

そろそろ顔を出すころと、様子を伺っていた・・・

 

暖かくなったタイミングで、一気に伸びたつくしたち♪

 

子どもたちと摘んで、佃煮にして食べました。

結構摘んだら、もっといっぱい群生しているところを見つけた!

でも、ほんと、気持ち悪いくらい密集していて、ちょっと気持ちが萎えました笑

 

小4長女はフリースクールでそのポイントにみんなを連れてって、

100本以上摘んで天ぷらにして食べたらしいー。

おいしそー!

それでもまだまだ残ってるつくしたち。

つくしのシーズンはすぐ終わる。

もう1回くらい摘んで、家でも天ぷらにしようかな?

 

* * *

 

小4長女は、週末は学校のお友だちと学校の校庭などで遊び倒しています。

 

平日はフリースクール。

休日は学校笑。

土曜日も学校で遊ぶと友だちと出かけて行きました。

 

休日出勤の担任の先生とお話しして帰ってきたらしい。

(先生、お休みの日までありがとうございます!)

図工の工作キットをもらってきたみたいです。

 

* * *

 

長女たちが近くの低山へ登山に行くというので、

わたしと下の子たちも一緒に麓の公園に行きました。

 

下山してきた子どもたちと散策。

 

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公園によく植えてある椿の木。

椿の花が咲いているので、花の中に指を突っ込んでみる。

「ほら!」

と見せて舐めてみる。

「えー!?」とこどもたち。

おそるおそる舐めてみる・・・

「おいしー!」「あまーい!!」

 

そのきらきらしたひとりひとりの顔がわたしはだいすきです。

 

* * *

 

我が家は下の子たちが、まだまだ小さいから

休みの日は散歩しがてら、何にもない公園に行くのが定番。

 

敢えて、どこそこ行かなくても、

たくさんおもしろポイントがあります。

 

暖かくなって、なずなに、菜の花に、ちょうちょに、てんとう虫に。

なずなを耳の横で降って、音を鳴らしてみる。

かすかな音だけど、大人も子どもも息を殺して耳を澄まします。

 

てんとう虫を捕まえる1歳長男。

教わらなくても、つぶさないような絶妙な力加減をしています。

 

風が吹き、

「きゃー」とテンションの上がる3歳次女。

 

「あのやさいはなーんだ?」

「なんだろうねー」

「きのうのさんぽのとき、はっぱをひろげてみてみたよね」

そんな会話もたのしいです。

 

* * *

 

上の子がまだ小さいころは、こんなことしてあげれなかったんです。

時間が無くて、手っ取り早く、

ショッピングモールやレジャー施設に通っていました。

今思えば、お金で解決していたんだなぁ。

 

生活のために好きではない仕事をして、

仕事のために家族との、子どもとの、時間を犠牲にしていたあの日々。

 

収入は減ったけれど、

十分な時間で子どもたちに時間と手間を存分にかけ、

わたしも満たされる日々。

 

わたしは今、しあわせだなぁと心から思ってます。

夫のこと

夫の趣味は、

車、バイク、ガンダム、仮面ライダー、戦隊モノ

 

未だに、

ちいさいころからテレビシリーズの戦隊モノを

30年以上欠かさず見ている39歳の少年です。

 

ある程度の年齢で、恥ずかしさから

戦隊モノ、セーラームーンなどを卒業したわたしには、

恥ずかしげもなく、毎週欠かさず戦隊モノを見る夫の姿がまぶしい!

 

夫は、「人がどう思おうが、しゃーないやん」というタイプ。

(本人曰く、一応、人のことも氣にはしているらしいが)

 

絶対、おもちゃやさんとかで働けばよかったのに・・・

というタイプですが、住宅メーカーで現場監督をしています。

 

わたしから見て、現場の仕事はとても向いています。

職人さんとの付き合いも、わたしと違ってフランクだし、

人間味があって◎

 

ただ、企業向きではありません。

言われたことを言われた通りが苦手な人です。

かつては、神社やお寺などの社寺建築を扱う会社で現場監督として働いていて、

どうしても処遇改善したかったらしく、住宅業界へ転職したようですが、

絶対に社寺建築の方が向いていたはず。。。

 

今の上司さんには、

言うことをきかない人と思われているんだろうと推測します。

 

わたしのお願いもなかなか聞いてくれず、、、

「そこのはさみ取って」と声をかけて、

目の前にあるのに、氣がつかないこともしばしば、、、

自分の嫌なところも認められていなかったかつてのわたしも

そのころはとってもイライラしてました!!

 

でも、臨機応変が大得意で、とっても頼りになります。

何かあったときの対応力といったら、

今、彼の会社で右に出るものはいないでしょう。(たぶん)

 

一時、関連会社で一緒に仕事をしていたわたしが言うのだから、

間違いないはず!(身内びいきかも!?)

 

* * *

 

我が家は、家族5人で2LDKの賃貸住まい。

 

めっちゃ狭いです!

 

そこをなんとか、固定費を抑えるために工夫しまくっています。

 

効率的に家の中を使うために、家具をDIYしていますが、

わたしの設計力(←とまでは言わない)を活かしてざっくりと図面を描き、

それを夫に提示すると、夫が細かいところは考えて形にしてくれます。

 

木の一枚板で、

結婚式に、ご両親への手作りの3連時計をつくりたいといった相談を受けて、

私が案を考え、夫が道具を貸したり、手ほどきをしたりという

お手伝いをさせてもらったこともありますが、

夫の丁寧な仕事にいつも感心しています。

(わたしが具現化するのが苦手で、かつ、雑なところがあるので、余計に)

 

* * *

 

そんな彼はかつて、車がだいすきで、

バイクがだいすきで、

(感化されて、わたしも中型バイクの免許を取って、

 バイク乗ってました(出産前まで))

ローン組んでは、カスタム、カスタムの人でした。

 

結婚して、子どもが生まれたあたりから、少しずつ制限をかけて、

ローンはやめてもらうように(←当たり前やー!)

 

それでも、毎月毎月、雑誌を買い、読み続ける夫。

ホントに好きなんだなぁ。

わたしも趣味が無いわけではないけど、

そこまで好きでいられることにわたしは感心しかしません。

ほんと羨ましい!

 

* * *

 

そして、今、一番の趣味は・・・

ミニ四駆です!!!

 

楽しくて楽しくて楽しい模様。

 

夜遅くに仕事から帰ってきても、

夜な夜なコツコツ、ミニ四駆に向かう。

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朝、洗濯物を干しながら(←彼の担当!)

ミニ四駆動画をYouTubeで勉強!勉強!

 

休みの日は、晩御飯を準備して(←休みの日だけは彼がする)

いそいそとミニ四駆のコースへ走らせにいき、

常連さんからいろいろ教えてもらってくる。

 

ちょっとどこかにでかけると、ついでに、、、と

しれっとミニ四駆屋に寄って付き合わされる。

 

ほんとに好きなんだなぁ。。。

大好きなものがあって、本当に羨ましいです。

 

雪の降る日

わたしが幼いころ過ごした宮崎・鹿児島では雪が積もることはほぼありません。

 

盆地なので、雪がちらつく日はあるけれど。

 

* * *

 

2021年、今年はよく雪が降りました。

今、住んでいる福岡県は、毎年、1回雪が積もるかな?という程度。

 

今年は何度も雪が降って、2回ほど雪が積もりました。

 

1回は数日降って、こどもたちは、ゆきだるまに、雪合戦!

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わたしは、生まれて初めてかまくらを作りました!

子どもそっちのけで、ひとりで頑張ったー!!!

途中から夫も加わって、大人が必死!

力作ができて大満足でした。

 

今までは、時間が無くて、

こんな風に楽しんだことは無かったなぁ。

 

* * *

 

♪あめこんこん~

 ゆきこんこん~

  おらえのま~えさ たんとふれ~

   おてらのま~えさ ちっとふれ~

 あめこんこん~ ゆきこんこん~♪

 

雪の降る日、子どもたちとうたいながら、保育園に向かいます。

 

子どもたちはこのうたがだいすき!

わたしもだいすきです。

今はまだ、ちいさいからできないけど、

輪唱したり、

歌詞をうたう人、「こんこん」だけうたい続ける人がいると、

素敵な響きで、雪の感じがすごくして、ほんとにいい。

 

もう今年の雪はおしまいかな?

このうたもまた来年のおたのしみ。

 

36歳の選択②~子どもたちが育つ場所

わたしは長いこと、自分のことの選択を人に委ねてきました。

 

子育てでも同じで、世の中の流れに全く疑いを持たず、

みんなやってるからって流されて決めてきました。

 

いい加減、自分で選んでみようと思いました。

 

* * *

 

小学校の短い短い夏休み明け。

 

そのこと、長女は、特別支援教室の片隅を借りながら、

長女が楽しいと思う授業だけ、授業を受けていました。

 

しばらく、国語・算数はほとんど授業を受けていなかった長女。

先生が「5月からの授業の遅れを算数だけでも取り戻しますっ。」

と意気込んで、夏休み明けから、

割り算のひっ算を教えてくださっていました。

 

娘のためにと頑張ってくださった気持ちはありがたかった。

でも、長女の顔は急激に沈んでいきました。

もう、学校は無理だなと思いました。

 

わたしが、完全にフリースクールに通わせてもいいと腹を決めました。

「ふつう」に拘らない生き方を選ぶことに迷いが無くなりました。

 

わたしのココロが決まっただけで、

長女の表情はグーンとよくなり、

フリースクールに自分から通うようになりました。

フリースクールの生活でどんどん自分を取り戻していき、

今では、毎日遊び倒しています。

 

そして、学校では体験することの無いたくさんの経験と

いろいろな生き方をしている人との出会い。

 

本当に素敵な環境で最高の時間を過ごしています。

 

* * *

 

仕事復帰に当たって、下の子2人は認可保育園に入っていました。

 

長女も通った保育園です。

私立保育園の中で、市内で一番歴史の古い保育園でした。

家の近くで、通勤途中にあったので、その保育園にしました。

特に、教育的なことは、どこもあまり変わらないと思っていました。

 

先生方もなじみがあったし、行事や生活の流れもわかっていました。

だから、そのまま通えるように考えるほうが楽だったと思います。

  

でも、実は、慣らし保育のときに、

2歳児さんが本人の「やりたい」という気持ちでは無く、

先生に呼ばれてはさみの練習をしていたのが引っ掛かっていました。

 

1歳児で、はさみに興味を持って寄ってきた子は、

「2歳児さんだけよ」と引き離されていました。

慣らし保育のとき、1歳児だった次女は、

はさみにすごく興味があって、上手にとは言えなくても、

となりで 見てさえおけば、次女なりに使えていました。

 

いろいろな考え方はあると思います。

でもなんだか引っ掛かっていました。

 

長女のときは全く感じなかったことでした。

保育園が変わったのか、わたしの見方が変わったのか、

定かではなかったけれど、違和感を感じながら、

そのままにしている自分にモヤモヤしていました。

 
悩んだ挙句、もう一度

保育方針などから保育園を選び直してみることにしました。

 

もちろん制度上、選べない保育園もありましたが、

ちょっと探しただけで、わたしの方針に近い保育園が

通える範囲に3か所もありました。

 

どれも、長女を育てていたときには、見たことも聞いたことも無い園でした。

 

3か所を丁寧に回って、いろいろ考えた上で、新しい保育園を決めました。

 

* * *

 

新しい保育園は山や川などで自然あそびを大切にする園でした。

土や砂・水を使ったあそびを大切にし、

薄着・はだしで子どもたちの感覚を育てることを大事にしていました。

 

給食は、日本の伝統食を大事にし、旬のものを使い、

安全な食品を使っていました。

日本の伝統食は好きだし、旬のものを使うのは好きですが、

全く、食品の安全性には無頓着だったわたし。

新たな視点に触れました。

 

何より、子ども一人ひとりの人格大事にする園でした。

子どもだけでなく、親も先生もみんな名前で呼び合って、

みんなの人格を大切にしていました。

 

また、いろいろな働き方をしているお父さん・お母さんがたくさんいて、

園の中でもいろいろな役割で関わりあっていました。

生き方・人間性が面白い方もたくさん!

 

先生もそれぞれの考え方が違って、人間的! 

 

こんなにもいろいろな大人がいる、

いろいろな生き方があるってことにわたしが一番驚きました。

 

そんな場所でした。

 

* * *

 

一方で、新しい保育園で考え方が合わないところも、ありました。

これだけ考えて、選んだのだから、

大きな相違は無いだろうと少し思っていたわたし。

でも、違いました。

親同士でも、先生間でも、考え方が違うことはある。

 

保育園に実際に関わる中で、

県などの行政からいくら指導を受けても

変えてこなかった保育園の信念を感じた部分もありました。

 

他と違っても、貫ける信念があることが、

ゆるぎない強さを生んでいるのだなと思いました。

わたしも、そうでありたいと思いました。

 

そして、保育園では保育園の信念に従って、

子どもたちを育ててくれたらいいと思えました。

そういった違いがあることが当たり前に受け入れられていると感じました。

(親同士のケンカもウェルカムなのです)

 

* * *

 

一つ、真剣に選択してみただけです。

 

だけど、

そのことで氣付いた価値観がありました。

おもしろい大人たちとの出会いがありました。

いいことばかりではない、選んでみたからこそわかることもありました。

いろんな考え方があることに触れました。

 

自分で選んだことに対する自信もつきました。

6mの滝に飛び込む

なかなか今までの子育ての後悔から

自分を責めることを止められずに

まだまだ悩みの沼から抜け出せずにいました。

 

でも、もう悩んでばかりいるのにも、正直疲れてきていました。

 

そこで、フリースクールの投稿から面白い大人を見つけます。

森遊び工房notameniのよっしーです。

www.facebook.com

 

もう自分が少しでもおもしろそうと思ったことを何かやってみないと、

自分が何ができるのかもわからない!

そう思って、「川でスラックライン」というイベントに参加してみることに。

 

* * *

 

長女も行きたいと着いてきました。

 

一緒に参加したのは、

よっしーと

もう中学生の息子さんが一緒には来てくれなかったというお母さん。

 

平日の昼間に、川の上にスラックラインを張り、

あそぶおとなたち!

 

なんだか今までの価値観とは全く違う世界でした。

 

でも、自然といい顔にみんななっていて、

楽しくて、しあわせな時間でした。

 

* * *

 

スラックラインは思った以上に体力がいる!

 

わたしより年上のお母さんの方が、バリバリにできてた!

悔しいけど、今のわたしの現実・・・

しっかり受け止めて、これ以上は怪我する!引き際が大事と思い、

早めに切り上げました。

 

でも、まだ不完全燃焼だったわたし。

 

・・・・・

怖いけど、やってみたい!

と6mの滝からのダイブをよっしーに申し出る。笑

 

よっしーから滝の飛び込み方のレクチャーを受ける。

 

ふぅ・・・大きく息を吐いて、

その場で3回跳んで、緊張する体をほぐして・・・

 

ダァーイブっ!!!!!

じゃっばーん!!!!!

さいこー!!!!!

 

よっしーは飛び込むのに時間がかかると思っていた模様で

びっくりしていた!

 

最高のドヤ顔しました。笑

でも、わたしは昔からこういうところある。

やるときは、もうやっちゃえ!ってとこ。

 

* * *

 

そのあとも森林浴して、焚火をして癒されました。

久しぶりに、気持ちがほぐれた1日でした。

 

もう悩むのは疲れた!

 

やりたくないことはしない。

ワクワクすることをして生きていきたい!

そう強く思うのでした。

 

フリースクールに行ってみた

自分のことに向き合ってみると、

いろいろなことが見えるようになってきました。

子どもたちの気持ちにも寄り添えるようになってきました。

 

自分の正直な気持ちが見えるようになって、

無理して頑張っていた家事を辞めたり、

以前は手を抜いても、

自分で自分を見張っていて罪悪感を感じていたので、自分へのダメ出しをやめたり。

そうしていると、

子どもが泣いている声にもイライラしなくなってきました。

 

目の前で起きている娘の課題も自分自身が

どう思うか、どう考えるか、

という自分の視点で考えられるようになってきました。

今まで学んできた、子育てや教育の点と点と

自分の考えがつながっていく感覚がありました。

 

そうやって、自分で考えていくと、

幼少期からの今までの長女への自分の親としての関わりが、

今の娘の課題に繋がっていることが身に沁み、

申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 

* * *

 

そんな状況を知ってか知らずか・・・

同級生のお母さんが、

長女の状況を知って、ランチに誘ってくれました。

(相談が苦手なわたし・・・

 ほんとにありがたい・・・)

そこで、近くに2020年に開校したフリースクールが

あることを教えてもらいます。

(近くにフリースクールは無いと思っていた)

 

遊び学び舎みつばちアジトです。

www.facebook.com

 

しかも代表は同級生のお母さんでした。

(話したことはなくて、顔がわかる程度のつながりでした)

しかも、2年生のとき、

同じタイミングで生き渋りをしていた子のお母さんだったのです。

 

早速、ネットで探してみる。

 

すると、考え方や子どもたちとの関わり方もとても共感できるものでした。

子どもたちもとても生き生きしていました。

 

正直、とっても複雑だった。

 

そのころ、わたしはこれまでの長女への関わりをすごく後悔していました。

 

だけど、すぐ近くに、こんなにも素晴らしい関わりをしている人がいました。

しかも、子どもたちもキラキラと輝いている。

 

人と関わるのが大好きで、

誰とでもすぐに友だちになってしまうような子だったのに、

人に会うのも少しためらうようになってしまっていた長女。

 

わたしのせいで・・・

この頃のわたしは、母親としての自分を自分で否定しまっくっていました。

 

ちらっと、このまま知らなかったことにしようかと頭をよぎりました。

・・・

 

でも、これ以上、わたしひとりで抱えたら、

長女が長女で無くなってしまうような気がして、

自分の気持ちを奮い立たせて、連絡し、体験に行きました。

 

* * *

みつばちアジトは素敵な場所でした。

 

娘にとって、間違いなくいい場所になると思いました。

 

だけど、わたしの複雑な思い、

案内を聞いて、現実的に出費が増えることへの躊躇、

まだ少し学校に通っていたので、

以前のように学校生活に戻るのではないかという期待、

そんなものが入り混じって、わたしの気持ちが決まっていませんでした。

 

そんなわたしの心の内を見抜いてか、

長女の気持ちもフリースクールへは後ろ向きでした。

 

不登校の娘とわたしの問題

仕事から離れ、

学校に行かない長女と向き合う毎日。

 

大きな問題は無くなったはずでした。

でも、まだ何かに引っ掛かっていました。

仕事から離れたのに、まだ何かに囚われているような感覚がありました。

 

* * *

 

「学校を休みたい」と長女が言い始めてから、

学校に行かないことを肯定的に捉えていたつもりでした。

でも、【そう思おうとしていた】というのが正しいかもしれません。

この先どうなるんだろうと

心の奥の奥の奥底では不安に思っていたような気がします。

だって、本当にその道が最善だと信じているのならば、

誰に何と言われても、反対されても、貫けたと思う。

だけど、反対する誰かの言葉に

いちいちグラグラと反応しているわたしがいました。

だからこそ、言葉の端々や、言動のひとつひとつの微妙なところに、

「学校に行ってくれたら・・・」と

目の前の娘を認めきれていないわたしの本心が滲み出ていたかもしれません。

 

* * *

 

フリースクールも探してみました。

でも車で1時間以上かかる場所にしか

良さそうと思うところが見つかりませんでした。

引っ越しも真剣に考えました。

 

適応指導教室も見学・体験にいきました。

 

学校とも協議を重ねました。

 

もうホームスクールでいいかなとわたしが思い始めたころ、

娘が外出するのを嫌がったり、

人の目を気にするようになっていることに気付きました。

 

* * *

 

長女は5月からオンラインでリトミックを習い始めていました。

音楽教室 ミューレです。

ikiruchikara.co.jp

 

人との接触が急激に減ったあのとき、どこかにつながりが欲しかった。

結果的に、娘は学校にも行っていなかったので、

第3者とのつながりを持つ限られた機会でした。

 

リトミックの先生に、娘の不登校についても相談していました。

するとあるタイミングで

『(娘は)全然心配ないね。あなたとご両親の問題じゃない?』

と指摘してもらいました。

 

そのときはどんなことがどんなふうに繋がっているのか、

ハッキリはわからなかったけれど、

なんとなく、そこに引っ掛かりがあるのは間違いないと思いました。

 

* * *

 

そうして、36歳にして、ようやく、

幼少期から今までのことをしっかり振り返る機会を持ちました。

幼少期、どんなことを思っていたのか、

本当はどうしたかったのか、

そのときの気持ちに立ち返って、深く深く感じました。

 

たくさん本も読んだし、

いろいろなタイプのカウンセリングも受けました。

思っていたことを書き出したり、口にして言ってみたり。

あまり得意ではないけれど、人と会って話す機会を持ってみたりもしました。

 

小さなわたしがたくさん我慢してきたことや

蓋をしてきたことを目の当たりにして、

しっかりそのときの気持ちを感じ切って、

ようやく、どうしてわたしが我慢してきたのかがやっと見えてきました。

 

どうして、余裕がなくなったときに子どもたちにイライラしていたのか。

どうして、子どもの泣き声にこんなにもイライラするのか。

そんなこともわかってきました。

 

わたしは母が我慢していたから、

母のために我慢していました。

 

親になって、自分が我慢しているから、

自由にふるまう子どもたちが許せなかった。

 

わたしはちいさいとき、グズグズ泣き続けることができなかった。

だから、小さな私が、子どもたちが泣き続けるのを見て、

ズルい!と思って、イライラしていたのだなと。

 

子どもたちにわたしのように生きてほしくないのなら、

もうわたしが我慢していきていくのはやめようと思うようになりました。