元優等生のRe:スタートものがたり

元優等生の30代後半までの葛藤と、人生のRe:スタートを決意したその後の日々や想いを綴っています。

2023年7月の語らう会レポート


こんにちは
大瀬 優子です!
宮崎県都城市のお隣、鹿児島県曽於市財部町で
ひみつ基地Jya-Jyaとさんすう教室コポリをやっています♪

いつもは奇数月の第3土曜日に開催している語らう会ですが、
7月はさんすう教室の子ども企画【子どもコポリ】による
夏まつり《子ども夏ふぇすた》を7月15日(土)に開催したため、
1周遅れの7月22日(土)に、
第4回目の語らう会(さんすう教室コポリにて)を開催しました。

語らう会って?↓

blog.himitsukichijyajya.com
子どもコポリって?子ども夏ふぇすたって?↓

https://www.instagram.com/p/CuxwDENyYsB/?img_index=1

 

* * *

 

さて、2023年7月の『語らう会』のテーマは、
【 今の学校教育の行き着く先は? わたしにできることはなんだろう 

7月は、子ども夏ふぇすたの翌週だったこともあり、のんびりな人数で開催しました。

今、主に行われる「学校教育」って何を目指しているか?
考えたことがありますか。
多くの人は、そんなことを考えることもなく、
みんな行くんだし、、、
当たり前に行くんだし、、、
と我が子を学校に送り出していることと思います。
でも、本当にそれで大丈夫でしょうか?

学校教育の象徴として、いつもわたしが議題として上げるのは「宿題」。
「宿題」はわたしたちが子どものときからは大きくは変わりません。
いまだに子どもたちは、先生に言われたとおり、みんなおんなじ宿題を、やっています。「計算問題」をたくさん解いて、「漢字の書き取り」にせっせと取り組んでいます。
わたしたちも、ずっとそうしてきたし、みんなもそうしているし、それが当たり前ですもんね。

でも、本当にそれで大丈夫か。
我が子のためになっているか。
「子どもに任せず」に、まずはその宿題を出す「先生」が、その宿題を出す学校に通わせる「親」が、そういった育ちの環境・社会をつくっている「大人」が真剣に考えなければいけないとわたしは思います。

わたしは、今の、特に公立学校の「学校教育」は、結局のところ、高校受験を目指しているんだろうなぁと思っています。

先日、小学校の見学に行ったときのこと。
小学校1年生の子どもたちが、国語の授業で「おむすびころりん」のテストを返されていました。
その中で、子どもたち同士で間違いなおしをしていたのですが、、、
(子ども同士の学び合い、試みとしては良いことと思うのだけど、、、。でも、テストのやり直しを題材にするのはどうなのかしら???と思うわたし。)

「おじいさんが穴の中に落としたのは何だったでしょう?」という問いに
「おにぎり」と書いていた子は間違いになっていました。
大人なら、正解は「おむすび」とわかりますよね。

でも、その問いに答えていたのは、つい数ヶ月前に小学校に入学してきて、ひらがな・カタカナを習ったばかりの6、7歳の子どもたちです。
本当に、このタイミングに、テストで「おむすび」と答えて丸をもらうことって、その子にとって重要なことでしょうか。
確かに、「受験」のときには(受験する試験に問われるものにも寄りますが)必要かもしれないけれど、小学校6年間+中学校3年間=9年間も使って、身につけなければならないことでしょうか。
わたしは、「おにぎり」「おむすび」の何が違うか、なぜ間違いになるのか、子ども本人が納得できるように説明できる自信がありません。
大人が十分に説明できないこと(テストで丸をもらうためだということ)をまだ6、7歳の子どもに求める必要ははっきりいって無いとわたしは思います。
子ども自身が受験をすることを決めてから、「試験ってこういうもんだよ」と知っても十分間に合う、単なる受験のテクニックでは無いかと思うのです。

子どもたちはこんなふうに、「自分では何も考えずに」「みんなと同じように」「先生に言われたとおり」にやることこそが「正解だ」と思わされるような毎日を送っています。

とある子は、間違っていた子に「”おにぎり”ってなんだよ〜」と少しばかにしたように声をかけていました。
わたしは、居た堪れなくなって、子どもたちに
「『おにぎり』と『おむすび』って何が違うんだろうね」と声をかけました。
ある子は、そのあとずっと「のりがついている のと しおがついているの?」などなど口にしていましたが、わたしは「なんだろうね」「そうなのかな」と受け応え続けました。
すぐに答えを伝えても子どもたちには理解できないと思ったからです。
それでも、その場で子どもたち自身が理解できなくても、その場で何かがはっきりしたものが残るわけでは無くても、そのことを「考え続けること」こそが、子どもたちを育んでくれると信じて、そう声をかけたんです。

* * *

名目的に「学校教育」が目指していることは「受験」かなと思いますが、それよりも、もっと深い意味で、わたしがみなさんと考え、語らいたかったこと。

「学校」の中で、いつも行われる「自分で考えずに」「みんな同じように」「先生に言われたとおりに」やるという習慣が、どんな未来をつくるのか。
このことについても、いっしょに考えてみるために、この動画↓をいっしょに観てもらいました。

www.youtube.com
観てもらった動画の元になった絵本「戦争のつくりかた」が初めて作られたのは、20年前のこと。
ひとりの人の何となくの不安を基につくられたのが、この絵本の原案。
その原案に心を動かされた人20人あまりが内容や文章、法律の裏付けなどについて、率直に議論を交わして出来上がったのが、絵本「戦争のつくりかた」。

20年前に、「こうなったら戦争につながっていく」と描かれたもののほとんどが、今もう現実になっているとわたしは感じます。

・およそ30年前の湾岸戦争停戦後に決まった自衛隊初の海外派遣以降、ちょっとずつちょっとずつ自衛隊の海外派遣の現場が前線に近づきつつある。
・昨年2022年12月に安保関連3文書が閣議決定され、敵基地攻撃能力を保有することが可能になった(攻撃されそうになったら、攻撃できる能力の保有が可能になった)。
・石垣島では、敵基地攻撃能力を備えた基地の建設が、建設会社によって急ピッチで行われ、2023年3月にはあっという間に陸上自衛隊石垣駐屯地が開設された。
・テレビ、ラジオ、新聞などのメディアが言っていることは本当?
嘘では無いかもしれないけれど、本当に大切なことを伝えている?
・新型コロナウイルス蔓延を機に、いろんな場所に、当たり前に"カメラ”付きの体温計が設置されるようになった。(利用の仕方によってはいつでも監視できる)
・教育には予算を割かない国。それでも、戦争しないはずなのに、防衛費は引き上げられて、たくさんの武器を購入している国。
・消費税など実質的増税をしようとしている国。
・戦争しているウクライナに支援をする国。(戦争をするための支援じゃなくて、戦争を辞めるための手立てをしなきゃいけないと思う。)
・「緊急事態条項」(戦争などの緊急事態においては、意思決定にスピードが求められるということを理由に、国会や裁判所をとおさず、内閣単独で法律を制定できるようにする条項)を盛り込むことでさえ、憲法改正を機に盛り込むことが議論されている


今の社会は、大人も「みんなと同じように」「自分で考えずに(誰かに)言われたとおり」になっているとわたしは思います。
わたしはいつも、「本当はこうじゃない?」と周りの人に投げかけていますが、例えそれがわかっても、そうだなと思っても、「みんなが」「世の中が」どうするかで行動することを辞められない大人たち。
これこそが、「学校教育」が行き着く先なのでは無いかと思うのです。

わたしたち大人は、国は「日本のために、国民のために、あらゆることを決めているだろう」と信じています。
現実に起こっていることに、目も向けずに、国会でどんな審議が行われていて、どんな決定がなされているかも関心を寄せずに。
そして、そのことについて「自分で考えることなく」「みんなと同じように」「国が決めたことに文句も言わずに」ただただ従っています。

これから、子どもたちが生きていく未来をどんなものにするか。
わたしたち大人一人ひとりの考えが、行動が、本当に大切になるなと思います。
一人ひとりが「自分で考えて」「自分の意思で」「自分で決めて」動いていけば、きっと間違った方向には動かない。

あなたにできることは何か、ぜひ考えてほしいと思います。

* * *

感想をいただきました!

ありがとうございました。気づけば長く話していましたね。
飾らずに、語れるので私にとって貴重な時間です。いつもありがとうございます。
(40代女性)


「飾らない」って大切です。
「あれ?なんかおかしくない?」その感覚ってすごく大切。
わたしたちは小さい頃から、そういうことをポロって言って、「そんなことも知らないの?」的な扱いをされてきました。
だから、みんな「あれ?変だな」と思っていても、声に出さずに黙っています。

でも、今回取り上げた絵本「戦争のつくりかた」は、そんな「飾らない」なんとなくから生まれた絵本です。

戦争が終わって、78年となる今年。
今の子どもたちのほとんどは、戦争体験を直に聞いたこともありません。
数世代前がもう絶対にしないと決めたことを守り続けられるように、わたしたちが学び、そして繋がっていくことが何より大切だなと思います。

* * *

 

次回の『語らう会』は・・・
2023年9月16日(土)15:30-開催です!

次回は、今回の話を振り返りつつ、こちらの話題で語らいます。


今年度4月から「こどもまんなか社会」の実現のために、
こども家庭庁がスタートしました。

「こどもまんなか社会」って?
その中で大切にされている「子どもの権利」って?
いったいどういうことなのでしょうか。

「子どもの権利」とは、世界中のすべての子どもが心身ともに健康に、自分らしく育つための権利。
そして、子どもたちの権利を守るための世界共通の約束ごとが、子どもの権利条約です。
子どもの権利条約では、大きく「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」の4つの権利を守るように定められています。

こうやって、言葉で説明されると、なんとなく、当たり前に守られているんじゃない?と思われるような内容かもしれません。
でも、本当のところはどうでしょうか。
子どもの権利に定められる4つの権利の中には「子どもが自由に意見を表すこと」も挙げられていますが、本当に子どもたちにそういった機会が与えられているでしょうか?
「宿題したくない」「もっとゲームしたい」「夏休みくらいゆっくり過ごしたい」
そんな子どもたちの意見に、大人はちゃんと耳を傾け、真摯に向き合っているでしょうか。
そうやって考えると、「子ども」にとって、本当の意味で「子どもの権利」が守られているとは言えないかもしれません。
次回の語らう会で取り上げる「川崎子ども夢パーク」は、神奈川県川崎市が20年以上前に制定した子どもの権利条例をきっかけに、官民共同でつくられた場所です。
「子どもの権利」を大切にしている「川崎子ども夢パーク」の実際の様子をみんなで覗いて、みんなで「子どもの権利」を守るってどういうことか感じて、考えて、語らいましょう。

また、「川崎子ども夢パーク」を取り上げた
ドキュメンタリー映画「ゆめパのじかん」が、
9月3日(日)PMに都城のおとなり末吉町(曽於市役所内)で行われる上映会で
上映されます!
曽於市補助金事業ということで、料金もワンコインとなっています🎶
(高校生以下は無料!)
語らう会の前に、観て感じてもらえると学びが深くなること間違い無しです!
ぜひ、観に行ってみてください。

lit.link



子どもたちは、子ども企画【子どもコポリ】であそびます!
9月の【子どもコポリ】はスプラトゥーンごっこ!?
(色水を使った水鉄砲あそび)にしようかなとのこと😳

白っぽいTシャツ、
色水(口に入っても大丈夫そうなもの(草花で作った色水、食紅などで作った色水)、水鉄砲や水鉄砲の替わりになるもの(ケチャップの容器など)、着替え、水筒を持って、ぜひご参加ください。



たくさんお話ししたい方は、持ち寄りごはんをご持参ください♪
語らう会の後、夕食を食べながら、一緒にお話ししましょう!

 

詳しく知りたい方や参加ご希望の方は、さんすう教室コポリの公式LINEかインスタグラムのDMにメッセージお願いいたします。

 

さんすう教室コポリ 公式LINE

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さんすう教室コポリInstagram

https://instagram.com/kopoli_math?igshid=YmMyMTA2M2Y=


前回2023年5月の語らう会のレポートはこちら↓

blog.himitsukichijyajya.com

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\かつて子どもだった大人たちへ/
2021年春、
鹿児島県曽於市『財部町』に
みんなのひみつ基地Jya-Jyaをつくろうと思い立ちました。

まだまだ、手付かずのボロ牛小屋だけど、
来てくれる 大人 も 子ども も
「自分らしく」「好きなことをして」過ごせる場所になったらな。
そして、そんな場所がこの世界に広がっていったらな。

そんなふうに思っています。

昨年の映画「夢みる小学校」上映会を機に始めることにした《語らう会》。
今後、細ーく長ーく続けていけたらなぁと思っています。

わたしが家族と一緒にひみつ基地をつくり始めた経緯が
キニナル方はコチラから↓

はじめまして、公務員を辞めました  

 

その後2022年5月、
さんすう教室コポリをスタートすることにしました。
そのときの思いはこちらです↓

さんすう教室を始めました