元優等生のRe:スタートものがたり

元優等生の30代後半までの葛藤と、人生のRe:スタートを決意したその後の日々や想いを綴っています。

さんすう教室通学が「出席扱い」になった

こんにちは
大瀬 優子です!

宮崎県都城市のお隣、鹿児島県曽於市財部町で
ひみつ基地Jya-Jyaとさんすう教室コポリをやっています♪


3月のさんすう教室の日のこと。

わたしがやっているさんすう教室コポリに、平日通ってきてくれている子が在籍している小学校の校長先生が見学にきてくださいました。

文部科学省は、不登校の子どもが学校以外の民間施設で教育を受ける場合、学校長が適切だと判断すれば、「出席扱い」とできると通知を出しています。

www.mext.go.jp
そのことは、教室に入会してくださった際に、ご両親に事前にお伝えして、「希望があれば、わたしの方から学校へおはなしに伺いますよ」とおはなししていました。

(中学校の出欠は、鹿児島県・宮崎県において、県立高校のいわゆる内申書の記載事項になっています。直接中学校へ聞いてみたところ、今は不登校ということが考慮されることになっているそうで、出欠については、気にしなくても大丈夫とのことだったのですが、私立高校等がどういった判断をしているかについては学校の判断によるのだそう。これだけ、不登校の子どもたちが増えてきていることで、今後変わっていく部分もたくさんあると思いますが、現時点で、もし学校側が「出席」として認めてくれるのであれば、それはその方がいいかなと思っていて、何より、学校側が認知してくれることが、社会の中での理解に繋がっていくと思うので、本人や保護者さんの希望があれば、積極的に動いていきたいと考えています。)

ただ、小学生の間は特に出席/欠席が何かに影響があることはほぼ無く、1日も出席しなくても、その時期が来れば、小学校の(中学校も)卒業証書がもらえます。

ご両親は、入会してくださった当初から、学校が認めてくれる/くれないに関わらず、「お子さんにより理想的な環境で学んでほしい」ということでコポリに通学してきてくださっていて、特段そういうことを求めなくてもいいというお話しだったので、学校からご連絡をいただくまでは、こちら側(生徒側)からは学校側への出席の交渉はしていませんでした。

であるにも関わらず、学校側から連絡をいただいて、校長先生自ら足を運んでもらって様子を見にきてくださったのです!


正直、そういった通知が文科省から出ていても、実際の教育現場に浸透しているかというと実情は伴わないというケースがほとんどです。

うちの娘こそ、福岡の小学校と移住後の小学校2校、計3校でフリースクールへの通学を「出席」と認めていただいてきたのですが、福岡でも認めてくださらないところもまだまだたくさんあるし(同じ福岡のフリースクールに通っていた子も、学校や自治体によって状況は様々と聞いています)、宮崎・鹿児島については、移住前(2年前)にフリースクール等から直接話を伺った範囲では、まだまだ教育委員会判断が主流で「出席扱い」を認めてもらった事例は無いと聞いていたので、今回の学校側からのアクションには、わたしも驚き+感激したのでした!

校長先生によると、曽於市教育委員会に判断を問い合わせたところ、「児童も、保護者もその学びを求めていて、学校長が適切と判断するのであれば、出席として認めて構わない」ということだったとのこと。
(今、曽於市の教育委員会は、アツいのです!令和3年度に市長が新しく中村教育長を迎え、その中村教育長のお考えの下で、曽於市の教育の変革の舵を大きくきっている印象です!今後に期待✨)

そして、この校長先生、講師であるわたしが主催した 映画「夢みる小学校」の上映会も観にきてくださったのだそう。

miraiwohagukumu.hp.peraichi.com

 

不登校のこと、
娘のこれまでのフリースクール出席扱いのこと、
コポリでやっている体験を通じて学びに繋げていること、
取り組んでいるどんぐり問題について、
色々とお話しさせていただき、大きな学校ではなかなか個別に対応する学びは難しい部分があることはあるとされながらも、コポリの教育方針については、大きく共感してくださいました。

後日、コポリへの通学が「学校出席」として認められたと伺っています。

* * *

コポリでの学びには、目に見える成果はなかなかありません。

でも、学びについて深く理解をしてくださっている方、子どもたちと普段に直接接している方は、今の教育に不足している大切な部分をコポリでは扱っているということをわかってくださいます。

数年前までは、学校外の民間施設に校長先生が見学に来てくださることや、まして、さんすう教室の通学が「学校出席」として認められるということは、全く考えられないことだったと思いますが、校長先生や教育委員会など、関わってくださる方の考えが一つ一つ変わっていくことで、実際にここまでの変化が起こっています。

「出席」に認められようが、そうでなかろうが、コポリで子どもたちが「何を学ぶか」ということについては本質的なことは何も変わりません。

それでも、このことが、この先の「学校に行かない」という子に、社会に、少しずつでも、確実に影響することは間違いないとわたしは思います。
うちの娘が通っていたフリースクールの代表と、そのフリースクール通学を出席と認めてくださった校長先生のおかげで、わたしはそういったことが可能だという実体験をしてきました。
そのことを、移住先の鹿児島でも、真摯に校長先生方にお伝えして、2つの小学校で引き続き、フリースクールの登校を出席と認めてもらってきました。
また、中学校においても、もしフリースクールに通うのであれば、出席として認めますとお返事をいただいています。
わたしは、「子どもたちにとって、何が一番良いのか」その視点で、子どもを取り巻く人たちが考えていけば、自ずと答えは出てくると信じているので、今後も、真摯に教育に関わる方と対話していきたいと思っています。
今後も、こういった小さな波が、徐々に社会の中に広がっていくことを願って!

それもこれも、関わってくださっているたくさんの方のおかげさま。
通ってくださる子どもたちや保護者の皆さんと共に、いろいろな経験をさせていただいているコポリです。


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\かつて子どもだった大人たちへ/
2021年春、
鹿児島県曽於市『財部町』に
みんなのひみつ基地Jya-Jyaをつくろうと思い立ちました。

まだまだ、手付かずのボロ牛小屋だけど、
来てくれる 大人 も 子ども も
「自分らしく」「好きなことをして」過ごせる場所になったらな。
そして、そんな場所がこの世界に広がっていったらな。

そんなふうに思っています。

 

わたしが家族と一緒にひみつ基地をつくり始めた経緯が
キニナル方はコチラから↓

はじめまして、公務員を辞めました  

 

その後2022年5月、
さんすう教室コポリをスタートすることにしました。
そのときの思いはこちらです↓

さんすう教室を始めました