元優等生のRe:スタートものがたり

元優等生の30代後半までの葛藤と、人生のRe:スタートを決意したその後の日々や想いを綴っています。

2023年1月の語らう会レポート

こんにちは
大瀬 優子です!
宮崎県都城市のお隣、鹿児島県曽於市財部町で
ひみつ基地Jya-Jyaとさんすう教室コポリをやっています♪

まとめが遅くなってしまいましたが、、、。
さんすう教室コポリで、初めて開催した2023年1月に語らう会のレポートです。
内容が盛りだくさん過ぎてまとまらず、何回か書き直していて、1ヶ月も経ってのレポートとなってしまいました。ごめんなさい🙏

語らう会って?↓

blog.himitsukichijyajya.com

さて、2023年1月の『語らう会』のテーマは、
【子どもがやりたいことを「仕事」にするために今できることは?】
ゲストに、元南極観測船しらせ乗組員である高山 修さんをお呼びして、ご参加くださったみなさんと語らいました。

高山さんは、海上自衛隊の一員として、南極に2回志願して行かれています。
・南極の現地観測のために、自衛隊が南極への物資補給・人員派遣等で関わっていること。
・それほど、南極は、行くことも滞在することも、過酷な環境だということ。
・南極へ出発し、南極へ到着するまで、また現地滞在をし、帰国するまでの長時間、限られた空間である観測船の中でどのような生活をしているのか。
・南極ではどんなことをしているか。どんな風景が見られるか。
そんな話も高山さんからは伺えるのですが・・・!


今回はそこよりも!「高山さんがこれまでの人生をどう辿られてきたのか」ということを中心に1時間にぎゅっと凝縮してお話していただきました。
というのも、高山さんが辿ってこられたその時々の考えだったり、行動だったりの中に、高山さんが自分らしく、自分がやりたいことをやりながら生きてきたコツのようなものがたくさんあるなとわたしが感じていて、誰でもできそうで案外できていないその行動の積み重ねで、どこにでもいそうなおっちゃん(←すみません😂いい意味でです🙏)が好きな飛行機の仕事をやりながら、南極まで行っちゃったというお話を、ぜひ、みなさんに直接聞いて、それらを感じていただきたいなとずっと思っていて、今回お呼びすることにしました。

 

🎶参加されたみなさんのご感想です↓↓↓

【「語らう会」に参加してみて・・・】

突破力大事だなぁと思いました。
あんまりギチギチせずに、柔軟にいくこと大事と思いました。
(40代男性)

 

やりたい事、思いは口に出す。
わくにはめず、一対一、一人の人間として接する。
(40代女性)

 

具体的に仕事を紹介してあげることは今まで頭になかったです。
子どもの選択肢をふやすには知ることが大切だけど、身近な大人はかぎられています。
大人が色々な人とつながって子どもに見せてあげるのはいいなと思いました。
40代女性)

 

高山さんはやりたい事をまわりに伝えていた。
最終的には、飛行機ではなく、船だったけど、そこでも楽しむことをしていたのがすてきだった。
他の人の意見も聞けて、自信をもたせる、いろんな職業を見せてあげるなど、自分とは違った考えも知れて良かった。
(30代女性)

 

学びが深まって良かった!
職場だとたまに疎外感を感じることがありますが、ここでは様々な意見を持ちながらも、真剣に子どもたちのことを考える人の集まりなので、ちょっと角度が違った視点など気づきもあって楽しかった。
自分の考えを整理する意味でも良かったです。
(40代女性)

 

色々な方の色々な視点での話がとてもおもしろかった。
(30代女性)

 

一人で考えているより、人と話しながら考え、共に意見を出し合うことで、自分の考えもまとまった。
自分で自分の人生を楽しんだり、言葉に出すことで、子どもにとってポジティブな環境となることが今からできることかなと思います。
(20代男性)

このように、アンケートでも『語らう会』の中でもさまざまなご意見・ご感想がありました。

 


わたしは、高山さんがこれまで辿られてきた人生の中の選択や行動にはたくさんのポイントがあったと思っていますが、その中でも大きなポイントはこの3つでは無いかと思っています。

まず1つ目のポイントは、何より、高山さんが図々しかったこと。
中学時代に、無理だと言われて一旦は引っ込めたことも、再び目の前にそのきっかけがあったときに、諦めずに図々しく「自分にはできないのか」と聞けたこと。
「自分にもできるのでは」そう思っていたこと。
「やりたい」「どうやったら自分にできるか」と口にできたこと。
たったそれだけですが、実際に素直に、図々しく、行動できる人がどれくらいいるでしょうか。
参加者のみなさんからも「根拠の無い自信」「言葉にする」という意見が上がっていました。
日本人には、大人にも子どもにも最も足らない要素じゃ無いかなと思います。
「図々しいかな」「自分には無理かな」「前もダメだったしな」「こんなこと言ったら、親を、大人を、困らせるかな」そうやって、引っ込めてしまった経験、みなさんには無いでしょうか。わたしには、過去の人生の中で、同じように引っ込めてしまったこと、口にできなかったこと、たくさんあります。
でも、今、わたし自身が「自分にもできる」そう思ってやってみると、やれば大概のことはできています。諦めずに、トライアンドエラーを繰り返せば、必ずできるという確信もあります。そう考えると、子どもの頃に、諦めずに、突き進んでいたら、一体今頃どんな人生になっていたかなと思います。

普段のわたしたち大人のちょっとした声かけ、表情が、誰にでもできそうな簡単な行動にストップをかけてしまっているのではと思います。
どんなことだって、やろうと思えばできる。
ただ、今ここからスタートするだけなんですよね。

 

2つ目のポイントは、高山さんが自分を知っていたこと、その上で自分が挑める環境を選んだこと。
高山さんは中卒で、一般的に考えると学歴はありません。ご自身も「勉強はできなかった」とおはなしの中でもおっしゃっていました。
中学卒業後に、一旦民間で働かれて、そこでの経験などと「飛行機に携わりたい」ということをご相談されたところ、アドバイスを受けて、「海上」自衛隊に入隊し、飛行機に携わる仕事をされていました。「航空」自衛隊では無くです。

この話を聴いて、わたしはバカリズムさんのおはなしを思い出しました。
https://news.yahoo.co.jp/byline/inyoutv/20220323-00286908

今、もし目の前の子どもが「飛行機の仕事をしたい」と言ったら、みなさんはどんなことを想像するでしょうか。
「飛行機の仕事」と一言で言っても、それはパイロットかもしれないし、整備士かもしれないし、「飛行機」に関する本を作る仕事かもしれません。仕事の種類は1つでは無いし、そこに辿り着く道筋も実際にはたくさんあるのだと思います。
わたしは高山さんのおはなしを聞くまで、そんなルートで「飛行機」の仕事に携わることができるなんて、全く知りませんでした。でも、現実に、そんなルートがあったってことです。
ですが、現実には、「それを学べる学校に行く」という狭い選択肢を選ぶケースがほとんどでは無いでしょうか。その世界に全く詳しくもない、知ろうともしない(直接興味があるわけでは無いから当然ですが)浅はかな大人(親や先生)の考えだけで、子どもたちの選択肢は限られてしまいます。
本当はいろんな道があるかもしれないのに、どんなところにチャンスがあるかもわからないのに、「その子」に合っているのかも考えずに、学歴を得るために、受験を成功させるために、今興味の無い勉強に邁進させることになっているということです。それが本当に大切なことかよく考えなければいけないと思います。

 

3つ目のポイントは、今、目の前の「やりたい」と思っているひとつひとつをやっていったこと。
高山さんは「飛行機」がやりたくて「海上」自衛隊に入隊されました。
そして、「海上」自衛隊だったからこそ、「南極観測船しらせ」の乗組員になるチャンスとタイミングに恵まれました。
そして、「南極観測船しらせ」の上で、好きだった写真をたくさん撮られていました。船に乗っている方がみなさんそうされていたわけではなく、高山さんの趣味で南極の風景や船上・船内の様子を撮っていらしたのだそうです。高山さんは、これまで中学校などで子どもたちに南極のおはなしをされてきています。そして、今回、わたしたちも高山さんのお話を聞く機会を持つことができました。
そして、船の中で、他の船員の方が楽しまれていた「革細工」に興味を持ち、船を降りたその足で「革細工」を始められたのだそうです。
現在は皮細工の作品を作って、県内外のマルシェに出店して販売されています。

何がどう繋がっていくかわからない。
高山さんは、「これになろう!」と見定めて、進んでこられたわけでは無いと思うのです。
その時々で高山さんの目の前に転がってきた「興味があること」「好きだったこと」「やりたかったこと」を躊躇なくやってきただけです。
「それが将来の何に繋がっているか」ということを深く考えていたわけでもなく、「きちんとできるか」とか「最初から最後までやり遂げられるか」とかそんな小難しいことを考えて始めたわけではなく、ただ「好き」だったから、「やりたい」から自分にもできないかと動いてこられただけです。
そして、その全てが、その後の人生に、今に、全て繋がっているということを体現されています。

高山さんの取ってきた選択や行動でヒントになることはまだまだあったと思いますが、ぜひ、直にお話しを聞いて、また感じていただきたいなと思います。
*県内各地のマルシェに出店されています。直近では、2月26日曽於市ふれあい広場でcocoパークに出店されるそうですので、よかったら皆さん、高山さんと繋がって、直接おはなし聞かれてください。

* * *

あともうひとつ、わたしが個人的に大切だ思っていることがあります。
「子どもの選択を美化しすぎない」ということです。
今回の高山さんの話は、うまく行った内容を後から話しているので、素晴らしい話のように見えますが、「選んでみたら違った」ということだって往々にしてあると思うんです。
それくらい子どもの選択なんて、未熟で、拙いものです。
よく、中学3年生が進路を選ぶときに、「人生の選択」をしたような表現をすることがありますが、実際、例えば高校で建築を学んでも、卒業後に自動車整備の専門学校に行くケースもあるし、ミュージシャンを目指す場合もあるわけで・・・
やってみて違ったら、どんどん違う道に行けば良いんですよ。進んでみて「違う」とわかったことが既に成果だと思います。それなのに、世間は「しっかり考えて選ぶ」とか「せっかくここまでやったのに」とかそういう言葉を子どもにかけたりするわけです。

そうやって美化しすぎていて、子どもが軽い気持ちで決めることができなかったり、子どもが方向転換の決断をできなくなったりしているケースがたくさんあるのでは無いかと思います。
かつてのわたしもそうでしたが、「違う」と思ったなら、次へ行った方が絶対にいいとわたしは思う。人生の時間は限られているのだから。

でも、その選択をどれだけしてきたかが大切で、そうして選んできたからこそ、「自分」が何が好きなのか、何がやりたいのか徐々に鮮明になっていくのではないかと思うのです。

今回、皆さんのお話を聞いていても思いますが、先に何か「仕事」と想像できるものを想定して、そこに進む道を考えるというような発想になりがちなのかなと思います。
過去のわたしもそうだったし、そう考える気持ちもわかるけれど、何にも知らない子どもの全てがそんな先のことまで見通せるわけが無いとわたしは思います。
(もちろん、その夢を見据えて最初から最後まで一直線の子もいると思うし、それはそれで素晴らしいことなのですが・・・)
目の前の「好き」「やりたい」を一つひとつを突き詰めていった先に、未来の「仕事」が待っていると考えると色々なことがすごくシンプルに考えられるようになる気がしています。

* * *

 

1月の『語らう会』には、いろいろな立場の方が来てくださいました。

わたしが気づかなかった視点で考えている方もいました。
わたしがそうは思わないと思うような意見もありました(テーマとは別の話題ですが)。
わたしの中でも新たな気づきになりましたし、当たり前だけどいろんな考えや気持ちがあって、わたしの勝手な思いが相手の気持ちを踏み躙ることもあるかもしれないなと思ったり、でもこれが「自分」だと感じたり。


まだ、たったの1度の開催ですが、思っていたよりも素晴らしい会になりそうだなと思っています。

日本にはそういういろんな意見が出て当たり前という場がなかなか無いですよね。
どうしても、どこか一つの答えに終着したがるというか。
学校も元々用意された答えだったり、先生の考えに終着しがちですし、保護者の懇談会や話し合いもそうですし。地域や職場でもそのような流れがあると思います。

でも、そもそも、みんなそれぞれ、考えも気持ちも立場も違うので、いろんな意見があって当然なのです。実際の課題は、そこをどうすり合わせるかが大事で、普段から、それぞれ違う人たちが存在していると認識し合うことが、「自分」というものも、「相手」というものも大切にするという土台になると思います。

そういった土台のもとで、共に子どもたちを育む環境を作っていけたらなと思っています。
細ーく長く続けていきたいと思っていますので、ご興味ある方は、今後もご参加いただければと思います。

 

次回の『語らう会』は・・・
2023年3月18日(土)15:30-開催です!

詳しく知りたい方や参加ご希望の方は、さんすう教室コポリの公式LINEかインスタグラムのDMにメッセージお願いいたします。

 

さんすう教室コポリ 公式LINE

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さんすう教室コポリInstagram

https://instagram.com/kopoli_math?igshid=YmMyMTA2M2Y=

 

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\かつて子どもだった大人たちへ/
2021年春、
鹿児島県曽於市『財部町』に
みんなのひみつ基地Jya-Jyaをつくろうと思い立ちました。

まだまだ、手付かずのボロ牛小屋だけど、
来てくれる 大人 も 子ども も
「自分らしく」「好きなことをして」過ごせる場所になったらな。
そして、そんな場所がこの世界に広がっていったらな。

そんなふうに思っています。

昨年の映画「夢みる小学校」上映会を機に始めることにした《語らう会》。
今後、細ーく長ーく続けていけたらなぁと思っています。

わたしが家族と一緒にひみつ基地をつくり始めた経緯が
キニナル方はコチラから↓

はじめまして、公務員を辞めました  

 

その後2022年5月、
さんすう教室コポリをスタートすることにしました。
そのときの思いはこちらです↓

さんすう教室を始めました