元優等生のRe:スタートものがたり

元優等生の30代後半までの葛藤と、人生のRe:スタートを決意したその後の日々や想いを綴っています。

転校のススメ

\かつて子どもだった大人たちへ/

 

こんにちは

ひみつ基地Jya-Jyaの大瀬 優子です。

 

2021年春、

鹿児島県曽於市『財部町』に

みんなのひみつ基地Jya-Jyaをつくろうと思い立ちました。

 

まだまだ、手付かずのボロ牛小屋だけど、

来てくれる 大人 も 子ども も

「自分らしく」「好きなことをして」過ごせる場所になったらな。

そして、そんな場所がこの世界に広がっていったらな。

 

そんなふうに思っています。

 

わたしが家族と一緒にひみつ基地をつくり始めた経緯が

キニナル方はコチラから↓

はじめまして、公務員を辞めました  

 

* * * 

 

財部町に移住してきて、もうすぐ約半年。

 

今回の移住で、

小6長女は、学校に通っていないとはいえ、初めての転校を経験しました。

(実は1月と4月に2回転校しています。詳しくはまたいずれ書きます。)

 

元々、学校の友達と遊ぶのは大好きだった娘。

学校行ってなくても、近所の子と遊ぶし、

土日に学校の校庭に遊びにいくし。

転校するのをすごーーーーく嫌がっていました。

6年生の修学旅行に元小学校の友達と行きたいと今でもいうほど。

(本人と話し合い、5年生の宿泊研修まで元小学校で通いました)

 

* * *

 

娘、不登校児なのですが、今、学校に毎日通っています。

(正確には不登校にはカウントされない不登校児です)

1日数時間、興味があるものだけですが。

(不登校期間をどう過ごすか、

 っていうのは色々ケースがあると思いますが、

 わたしはあんまり、今のうちの通い方はオススメしません。

 今のうちの状態なら、まぁバランスが絶妙なので、

 良いかなと思っていますが、一番難しい通い方だと思います。

 また、機会があれば、ブログに書きたいと思います。)

 

というわけで、不登校ながら、転校を経験している長女です。

現在の学校では、先生方にも、お友達にも、

今の状態の長女、長女の通い方に一定の理解をしていただいていて、

お友達もできて、長女は学校に行くのをすごく楽しみにしています。

ありがたいことです。

 

さて、転校してみて親として思ったのですが、

「転校」悪くない!って思っています。

 

わたし自身、小学校、中学校と転校したことは無く、

校区的に1校小学校→1校中学校という地域だったので、

9年間ほぼ同じメンバーで過ごした小中学生時代でした。

 

小学校入学前に、転校しなくても良いように

マイホームを建てるっていう方もいるかと思います。

わたしもそう思っていて、

小学校に上がる前に、大規模校だった地区から

お隣の小規模校の校区に引っ越しした経験の持ち主です。

 

でも!転校悪くないです。

今、親の立場で、そう思っています。

 

もちろん、子ども本人は、

仲のいい友達と離れて寂しいとか

新しい学校に慣れるのが大変とか

はあると思うのですが、それもまぁ経験じゃないですか。

 

そりゃ、慣れた場所、気心知れたメンバーなら、

そのときは苦労も少ないし、楽しいでしょう。

でも、「新しい環境で自分がどういう感じになるか」って経験はできないですよね。

その経験できるって悪いことばかりじゃないと思うのです。

 

* * *

 

でも、それ以上に、転校をススメたいのは、

いろんな価値観を知ることができるからです!

 

わたし、移住してきて、

すっごくびっくりしたのですが、

鹿児島?なのか、この地域なのか、

独特の学校文化がたくさん残っていて、

カルチャーショックだったことがいくつかあります。

 

例を挙げると、「容儀検査」。

今の学校でやっているのか・・聞いたことはないのですが、

ひとつ前の学校では、

学校からいただいた学年便りに書いてあってので

やっているようでした。

 

「ようぎ」検査と呼ぶのですが、わたしは初め「容疑検査」と思ってて苦笑

衝撃をかなり受けました!

えー!容疑者扱いなのー!?って笑

そんなことされたら、わたしでも学校行きたくないわ!って笑

 

「容儀」とは、礼儀にかなった姿や態度のことらしいです。

 

しばらくして、うっすら思い出したのですが、

わたしもそういえば、小学校時代していました!

爪の長さとか、髪の長さとか?、

ハンカチ持ってるかとか、、、

そーいやー検査がありました!

 

んでも、福岡の小学校ではそんなのわざわざやってなかったんですよ。

もちろん、たまーに、

爪切ってきてください とかは保健室便りに書かれたりはあったけど。

ハンカチ持ってきてね なんてわざわざ親に言われもしなかったし。

なんというか、、、ただただびっくり。

子どもの頃は、自分も何にも思わず検査受けていましたけど、

わざわざ学校ですることではないですし、いらないですよね。

よく何も感じずに受けていたなわたし。

 

* * *

 

行われているそのもの自体の良い悪いは置いておくとして、

そこそこの文化で

やっていたり、やっていなかったりする

っていうのを知ることができるっていうのが

転校して得られる良いところだと思います。

 

例え、「容儀検査」でかなり落ち込むくらい怒られることがあっても、

まぁ、場所が変われば、こんなこともないし・・・と

子どもが心から思えると思うのです。

 

担任の先生によって違って当たり前だし、

学校によって違って当たり前だし、

子どもたちだって子どもたちによって当たり前なのだけど。

宿題だって、服装だって、何かにつけて、

"同じように"に持っていきがちなのが、昔も今も「学校文化」なので、

違って当たり前って思えることって大切だと思います。

 

その学校で、その場所の文化で、そこの友人関係の中で、

どんなに「間違いない」と信じられているものでも、

一歩外から客観的に見ると大したことがないことは

この世の中、山のようにあります。

 

そのことを

子ども自身が実感として持てるってかなり強いなぁと思います。

 

* * *

 

長女が小4で不登校になった当時、よく読んでいた本を紹介します。

 

『ナージャの五つのがっこう』

https://www.dainippon-tosho.co.jp/books/product/03130/

 

両親の転勤で主人公ナージャが本当に通った、

ロシア、イギリス、フランス、アメリカ、日本の5つの小学校の

違いを書いた絵本です。

 

これを読んでも、当たり前ってその場所で全然違う。

たまたま、小学校時代に住んでいるその地域のその学校に合わなくても、

悩んだり、自死したりするほどのことじゃないよって

親も子も心から思えていることは本当に大切なことだと思います。

 

親も子どももタイプによるけれど、

実際経験していないと、言葉でいくら大丈夫だよと言っても

思い悩むことがあると思うので、

「転校」は無理でも、

自分の価値観とは違う文化に触れる場所を持っておくと良いのかもと思います。

 

ちなみに、当時娘は、

アメリカの学校がいいなって言っていました。

「教室にふかふかのソファーがあるから」だと。

 

今は、もっと好きな学校の形があるんじゃないかなと思いますが。

 

この絵本、ひみつ基地Jya-Jyaにも置いていますので、

近くの方で読みたい方はお声掛けください。