元優等生のRe:スタートものがたり

元優等生の30代後半までの葛藤と、人生のRe:スタートを決意したその後の日々や想いを綴っています。

36歳の選択~2020年コロナ禍のなかで

2020年、急に訪れたコロナ禍。

 

急に全国の学校が休校になったタイミングで

わたしは職場に育休復帰しました。

(我ながら、なんてタイミング!)

 

でも、それもそういう定めだったのでしょう。

 

今までとは違う視点で子育てや教育のことを学び始めて、

2年以上経っていました。

生きる力をつける親の会の発信を含め、

本や講演会などで子育て・教育・自分自身に関わること

いろいろ学んで、職場復帰のタイミングを迎えていました。

 

職場復帰を控えて思っていたことは、

もう無理をするのはやめようということ。

 

今までは、無理な計画や必要以上に準備をして問題が起こらないようにしていました。

敵もいないのに、盾で身を守り、矛を振り回していました。

ずっとそうやって生きてきたからこそ、

自分自身の能力や得意不得意がわからずにいました。

「必要なことは準備して、それ以上のことは助けてもらおう」

「しっかり自分の気持ちと向き合おう」

そう思っての職場復帰でした。

 

復帰して、自分の能力と仕事が合わないことを痛感しました。

また、周りの人の判断を必要以上に気にして、

身動きが取れなくなる自分にも気付きました。

 

コロナ禍の中で、不自由な公務員の働き方も目の当たりにしました。

 

* * *

 

学校休校が徐々に解かれた5月。

 

何となくそんな気はしていたのですが、

小学4年生になった長女が「休みたい」と言ってきました。

 

・小学1年生秋に原因不明の心因性視力障がい

(急な視力低下・矯正しても視力があがらない・

 精神的なことが原因・女の子に特に多い)

・小学2年生秋に2カ月ほど学校生き渋り

(わたしが行きたい授業だけ連れていくなどして徐々に毎日行けるようになった)

 

過去にもいろいろとあった娘。

 

こんな大騒動のあとだから、きっと何かはあると思っていました。

 

* * *

 

長女のこと、自分のこと、いろいろ考えすぎて、

身動きが取れなくなり、しばらく仕事へ行けなくなりました。

 

このまま働いていたら、自分が自分では無くなってしまう。

そう思いました。

 

いずれ辞めるときが来るかもしれないとは思っていました。

だけど、こんなに早くその思いに至るとは思ってもみませんでした。

でも、もうこれ以上、

自分の気持ちに蓋をして生きていくのは無理だなと思いました。

 

* * *

 

2020年7月、公務員を退職しました。

とてもとても、迷惑をかけました。

長い間、自分のことに向き合わずに、

人に合わせて生きてきたばかりに。

自分の思っていることを素直に表してこなかったばかりに。

わたしがわたし自身のことをわかっていなかったばかりに。

 

でも、後悔はしていません。