元優等生のRe:スタートものがたり

元優等生の30代後半までの葛藤と、人生のRe:スタートを決意したその後の日々や想いを綴っています。

29歳の選択~公務員への転職

子育てもしながら、現場担当として働く限界を感じ、

だからといって、設計担当を希望して、奮闘する意欲も湧かずにいる中で、

住んでいた地域の市役所で建築技師の採用募集を広報で見つけました。

 

それまで、建築士試験を受けていて勉強していたことも重なって、

(公務員試験は何といっても学科試験が受からないと話にならない)

また、住宅メーカーでの7年以上の勤務経験を買われて、

運よく市役所の正規職員としての採用が決まりました。

 

まさかわたしが父と同じく市役所職員になるとは思っていませんでしたが、

生活とのバランスを取りながら、

自分の経験を活かして、何か市民のために仕事ができればいいと思い、

意欲的に仕事をスタートしました。

 

* * *

 

建築技師として任された仕事は、

公共施設の新築工事、改修工事を業者へ委託する際の、

設計や現場の監理をする仕事でした。

 

少しかみ砕いて言うと、

設計事務所と一緒に設計内容を確認・検討し、

施工業者が設計図通りに工事を行っているか、

設計事務所と一緒に監理していく仕事です。

 

1年目で担当したのは、

市内小学校のプールの新築工事や

市内小学校の大規模な空調設備設置工事

市内コミュニティセンターの外壁改修工事など

いろいろな施設の様々な工事でした。

 

今までの業務では、住宅の現場しか知らなかったわたし。

入庁した次の日、1年間の業務量を見てびっくり。

まさかこんなにたくさんの大きい工事の担当になるとは・・・!

 

でも、他の先輩たちはもっと大きい工事もあるし、量も多い。

しかも、建築技師の人数も限られている。

ごくり・・・唾を飲みました。

やるしかないのか。。。

 

掛かる予算の額、規模、材料、工法・・・

しかも民間とは違う行政の仕事・・・

いろいろなことに驚き、

思ったより大きな工事を任されることに、緊張しつつも、

充実した日々でした。

 

新築プールの壁面のアクセントカラーのパターンを検討したり、

外壁改修工事に合わせて、今後必要な屋根改修工事も行うようにしたり。

 

滑り出しは順調で、右も左もわからないからこそ、

自由に、自分なりに工事の内容も工夫して、業務に取り組めていました。