元優等生のRe:スタートものがたり

元優等生の30代後半までの葛藤と、人生のRe:スタートを決意したその後の日々や想いを綴っています。

お客様への提案

住宅メーカーで現場担当となって、

7年ほど経ったころ。

 

わたしは結婚、出産を経て、職場復帰し、

棟数を減らして現場担当を続けていました。

 

現場担当としての経験も重ね、

棟数が減ったこともあり、

1棟1棟、お客様と向き合いながら、仕事をしていました。

 

わたしと同世代のご夫婦の新築住宅の担当。

奥さまは、きさくな方で、

わたしなりに、ご夫婦の生活を考えて、現場でできる限りのご提案をしました。

 

「ここの収納は建具いりますか?

 来客の目が届かない場所だから、

 ロールスクリーンの方がものの出し入れはしやすくなりますよ」

「洗濯物はいつどこに干しますか?

 洗濯機から出すときに、ハンガーにかけるなら、

 脱衣室にワイヤーロープを張れるようにすると便利ですよ」

 

結婚したことで、生活・暮らしを整えることへの関心も深まり、

とても楽しかった!

 

* * *

 

一方で、その分変更対応の仕事が増えたり。

元々、要領の良いタイプでは無いので、

仕事量と子どもとの生活のバランスには日々悩んでいました。

 

通勤時間が1時間弱かかっていたこともあり、

短時間勤務をしていたにも関わらず、

朝7時過ぎには子どもを保育園に預け、

夜7時ギリギリにお迎えにいくこともしばしばでした。

 

かつ、現場は突然の連絡が多い。

近隣住民からの連絡に子どもを連れて現場に駆け付けたこともありました。

 

長女は、マイペースでいつもゆっくりしていた子でした。

だけど、いつもいつも「早く、早く」と急かす毎日で、

 次第に、このまま仕事を続けることに限界を感じるようになりました。