小学校5年生のとき、初めて、順位が出るテストがありました。
40人のクラスで4位!
それまで、学校のテストは何にもしなくても、
みんな90点くらいとれるものだと思っていました。
意外といい成績に、我ながらすごいじゃんと思いました。
でも一回きりだったので、たまたまかもとか思っていました。
* * *
それからしばらくして中学生になりました。
中学初めての定期テスト。
そこそこ勉強して
学年160人中13位でした!
おーあれくらいの勉強で13位とれるならまぁそこそこだな!
褒めてもらえるぞーとうきうきして家に帰ったのに・・・
父は一言。
「もっと上を目指せ」
そう言いました。
上を目指せと言われたことではなくて、
今のわたしを認めてくれなかったのが、無性に悔しくて、悲しくて。
* * *
小学校の間、あんなにならいごとをさせていたのに、
母は、わたしを塾通いはさせませんでした。
それはすごく嬉しかったです。
学校の授業を聞いていれば、テストに出るところは大体わかるのに、
どうしてわざわざ、お金を払って、時間を割いて、
塾に通うのか?
わたしには全く理解できませんでした。
テストに出そうなところは大体わかる。
ただ、もっと上を目指さなければいけないのなら、
漏れも抜けもないように、隈なく勉強するしかありませんでした。
自分のためでなく、父の一言のために、
理想のために、無理して頑張って、、、。
そんな風に過ごしているうちに、
あっという間にわたしは学年5位以内が定番になっていました。
授業を聞いて理解するのは得意でした。
自分で理屈をまとめてノートをまとめるのも好きでした。
ただ、宿題やテスト勉強はあんまり好きではなかったです。
それなのに、気付けば成績優秀!
なりたかったわけではないのに、いつの間にか
優等生のユウコチャンになっていました。